骨粗しょう症ついて
骨粗しょう症とは?
骨粗しょう症とは、骨密度の低下や骨質悪化によって骨がもろくなり、骨折しやすくなる病態です。 加齢、エストロゲンの不足、ビタミンDやカルシウムの摂取不足、およびある種の病気によって、骨密度や骨の強度を維持する成分の量が減少することがあります。 骨粗しょう症による症状は、骨折が起こるまで現れないことがあります。
骨粗しょう症の検査について
骨密度はレントゲンを応用したDEXA(デキサ)という検査で計ることができます。
DEXA法でも、骨粗鬆症ガイドラインで診断の標準方法となっている方法が「腰の骨」と「股関節のつけ根の骨」で計る方法で、当院ではこの二つを行うことができます。
検査時間は10分程度で終了のため、苦痛の少ない検査と言えます。
検査が終わってすぐ報告書が出来上がりますので、診察も当日すぐにすることができます。
健康診断のレントゲンで骨の状態を評価するAIを導入
当院では、DEXA法の検査のほかに健康診断の胸部X線写真から骨の状態を解析し、医師が骨粗鬆症リスクを判断するAIを導入しています。
健康診断で撮ったレントゲンでついでに骨の評価もできるため一石二鳥のシステムになっています。
精度についても、50施設から収集された約60,000件のデータから開発され、高い精度が報告されています。※
健康診断以外にも定期的にレントゲンを撮っている方はすぐに解析ができますので医師もしくはレントゲン技師にご相談ください。
※(胸部 X 線写真から椎体骨折・骨密度を予測する AI の開発 ―多施設共同研究― J. Spine Res. 14: 818-823, 2023 より)
骨粗しょう症専門外来について
骨粗しょう症専門外来は、骨粗鬆症学会認定医の医師が診察を行います。
診察では、薬剤での治療はもちろん、運動による生活習慣の改善やリハビリテーションなど患者様を総合的に診断し、治療を行っていきます。
さらに当院には3名の骨粗鬆症マネージャーを取得した看護師がおり、診療と看護が連携の取れた骨粗しょう症専門外来です。
骨粗しょう症専門外来 : 毎週木曜日(9:00-12:00)
50歳を機に一度検査を!
骨粗しょう症は、女性ホルモンの中のエストロゲンの分泌が低下する閉経前後の女性に多く見られます。
エストロゲンが低下すると骨の分解が増え、骨量が急速に減少することが原因です。
普段からの生活習慣に加え、閉経を機に一度検査をされることをお勧めいたします。
当院では、毎週木曜日に骨粗しょう症専門外来を行っていますので是非ご利用ください。