1. 頻尿(ひんにょう)
– 昼夜を問わずトイレに行く回数が増える – 夜間頻尿(夜中に何度もトイレに起きる)
2. 排尿困難(はいにょうこんなん) – 尿の出が悪い – 排尿開始までに時間がかかる
3. 尿が出しづらい – 尿が細くなる – 尿が途切れ途切れになる
4. 残尿感(ざんにょうかん) – 排尿後も尿が残っている感じがする
5. 尿漏れ(にょうもれ) – 突然の尿意 – 尿漏れが頻繁に起こる
6. 尿閉(にょうへい) – 尿が全く出なくなる – 急に尿が出なくなる緊急事態
今日、前立腺肥大症に対する主な手術の方法は、肥大しすぎた前立腺組織を切除や蒸散により取り除く方法です。多くの場合は開腹せず、尿道から内視鏡を入れて電気メスやレーザーで治療を行う低侵襲な手術が一般的です。 ここでは、保険適用され、前立腺肥大症手術の主流となっている内視鏡による手術方法を紹介します。手術方法の選択は、前立腺肥大症の特性、患者さんの状態、医療施設の設備、術者の習熟度を考慮して選択されます。内視鏡による手術の治療効果はいずれも長期にわたり維持され、また、開腹手術に比べて体への負担が少ないといわれています。
WAVE治療(Water Vapor Energy Therapy:経尿道的水蒸気治療)とは、前立腺肥大症(BPH)のための治療方法です。内視鏡の先端に取り付けた器具から水蒸気を発生させ、肥大した組織の細胞を壊死させることで前立腺肥大症を治療する術療法です。
壊死した細胞は1~3ヵ月かけて自然に体内に吸収され、肥大した前立腺が小さくなって尿道が広がり、排尿に関わる症状が改善されます。 局所麻酔でも行うことができ、手術に要する時間・入院期間ともに短くなっています。つまり患者の負担が少ない治療方法です。
当院では2024年7月より新しい低侵襲性治療機器「Rezum(レジューム)システム」を導入して、「WAVE治療(経尿道的水蒸気前立腺肥大症治療)」を開始しました。この手術の特徴は、従来の切除を伴わず体への負担が少なく、通常10~15分の短時間の治療です。主にご高齢の男性には前立腺肥大症による尿勢の低下や尿閉がみられます。薬物治療でよくならない場合には手術を行うことで改善が期待できますが、1~2時間かかり術後も1週間程度の入院が必要となり、基礎疾患や患者様の状態によっては手術が難しいことがありました。しかし2022年9月に従来手術より低侵襲なこのWAVE治療(経尿道的水蒸気前立腺肥大症治療)が保険適応となり、これまで手術ができなかった方に対しても治療が行えるようになりました。
WAVEは保険適用となっております。
※参考として
1. 3割負担:約204,000円
2. 2割負担:約136,000円
3. 1割負担:約68,000円
患者様それぞれの状況で金額は変化いたします。詳細は医事職員にご相談ください。
低侵襲であるため、大きな合併症が少ない手術ではありますが、術後に下記の合併症を起こすことがあります。
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患者様のご希望に沿った負担の少ない治療を心掛けています。まずはお気軽にお問い合わせください。